フレンド関数・friend

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クラスのメンバ関数でない、通常のルーチン関数から、クラス内のprivate宣言のメンバにアクセスするには、通常のルーチン関数をfriendキーワードで宣言することが必要です。
クラスは、自分のフレンド関数（friend）を指定することで、クラスの外側の関数が、クラス内のprivateメンバにアクセス可能となります。

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以下のfriend_testクラスでは、ルーチンのdisplay(const friend_test& obj)を、friend宣言しています。
これにより、display(const friend_test& obj)は、friend_testクラスのprivateメンバである、years, monthのデータにアクセス可能となります。

#include <iostream>
 
class friend_test {
    private:
        int years;    // 年
        int month;    // 月
    public:
        // 年と月をセット
        void set(const int y, const int m);
 
    // フレンドする
    friend void display(const friend_test& obj);
};
 
// 年と月をセットするメンバ関数
inline void friend_test::set(const int y, const int m) {
    years = y;
    month = m;
}
 
// 年と月を表示するルーチン
void display(const friend_test& obj) {
    std::cout << "years : " << obj.years << "\n";
    std::cout << "month : " << obj.month << "\n";
}
 
// メインルーチン
int main() {
    // オブジェクト生成
    class friend_test a_friend;
 
    // 年月をセット
    a_friend.set(2008, 6);
 
    // 年月を表示
    display(a_friend);
 
    return 0;
}

実行結果。

years : 2008
month : 6

もし、friendキーワードがなかったら、「privateメンバにアクセスできません。」とコンパイルエラーが起こります。

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