金持ちはお金のためには働かない

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例えば、練りに練った企画が上司から認めてもらえない場合。
友人と意見の行き違いから、けんかをしてしまった場合。
些細なことで、家族、特にパートナーと言い争いになってしまった場合。

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私たち人間は、
「頭の堅い上司が悪いんだ。会社の方針がおかしいんだ。」
「あの友人の意見は間違っている。頑固だ。」
「仕事で疲れてるのに、なんでうちの妻は分からず屋なんだ。」

と、自分のことは省みずに、人のせいにしてしまいがちです。

このような問題が起こった場合、金持ち父さんは、「人生が自分をつつきまわしている」、と表現しています。
人生が自分をつつきまわす出来事が起こったときこそ、何かを学ぶチャンスであり、自分と戦うべきだと、教えています。

そして、こうも言っています。

「他の誰かを変えようとするより、自分自身を変えることのほうがずっと簡単である」、と。

普通の人々、とくに企業や団体に属して、給料をもらって生活している人は、少なからず「お金のために働いている」という意識の方も多いでしょう。
しかし、金持ちは、お金のためには働きません。

金持ち父さんは、こう切り捨てています。

「中流以下の人間は、お金のために働く。」
「金持ちは、自分のためにお金を働かせる。」

終身雇用が少し前まで当たり前であった、私たち日本人にとっては、厳しい教えです。

ラットレースに巻き込まれた人のたいていの人の一生を、「鼻先にニンジンをぶら下げられた馬」と同様だとも、切り捨てています。

厳しい教えです。

お金のことになると、人々は、恐怖によって意思の決定が左右されます。
人が安定した職を求めるのは、そのさいたる例の一つでしょう。
また、投資が怖いので、銀行預金にするというのも、恐怖からの意思決定の側面が大きいもののひとつでしょう。

金持ちがしているように、「自分のためにお金を働かせる」にはどうしたらよいのか?
金持ちの働き方・考え方は以下の通りです。

・自分の頭を使って稼ぐ。
・お金の力をコントロールする方法を学ぶ。
・自分で自分の考えを選ぶ。
・恐怖と欲望をコントロールする。
・自分の感情に正直に、自分のためになるように、心と感情を使う
・感情に反応して話さない。
・チャンスの見つけ方を学ぶ。

金持ち父さんの教えでは、心や感情をコントロールする力の大事さを、繰り返し訴えています。
たいていの人は、欲望や恐怖で意思を決定することが、本当に多い。
特に、お金のことに関しては、欲望と恐怖に支配される人が、本当に多いと。

金持ち父さんは、また、その人が感情にまかせてものを言っているのか、はっきりした頭で考えてものを言っているのかを見極めることは、とても大切だ、と教えています。

コミュニケーションの達人になることの重要性も、繰り返し出てくる教えです。

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