プリウスとインサイトを試乗して徹底的に比較してみた

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ここ1,2ヶ月ほど、週末のたびに、トヨタとホンダのディーラーに行ったりきたりで、試乗と見積もりを繰り返していました。
というのも、父親が、現在の車が老朽化し、加えてエコカー減税&補助金の後押しもあって、車を買い替えることになったから。
父親の新車購入の検討にお供していたわけです。
ターゲットは、ハイブリッドカーの両雄、ToyotaプリウスとHondaインサイト。

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さっそく結論から言っちゃいますと、我々が購入を検討した結果では、プリウスの勝ち。
世間の売れ行きに、納得してしまう結果になりました。
プリウスの売れ行きは、実際にすさまじいらしく、トヨタのディーラーの方の話では、全体の販売台数の6割ほどがプリウスになっているらしい。プリウス:トヨタの他の車 = 6:4くらいだと。
参考:新型プリウス:月間受注台数が18万台に 目標の18倍 − 毎日jp(毎日新聞)

私の愛車はホンダですし、自動車メーカーとしてはホンダが一番好きですけど、プリウスかインサイトかどちらかを自分で買うとなると、プリウスを買うでしょうね。父親も圧倒的にプリウスに傾いてました。
メーカー情報のページを案内後、試乗レポートなど。徹底比較なので、長いです。

メーカー情報

・TOPページ
toyota.jp プリウス
Honda インサイト

・スペック
toyota.jp プリウス | スペック | 諸元表
Honda | クルマ | インサイト | スペック

・装備品
toyota.jp プリウス | スペック | 主要装備
Honda | クルマ | インサイト | タイプ・価格・装備 | 装備一覧

・価格
toyota.jp プリウス | 概要&価格 | 価格
Honda | クルマ | インサイト | タイプ・価格・装備 | Gタイプ

以下は、我々が試乗してみた比較のレポート。

外観

・プリウス
かっこいいです。
Z型の目(フロントライト)も見慣れてくると、男前に見えます。
赤が一番かっこいいと思った。

・インサイト
めっちゃかっこいいです。
外観だけで決めるなら、インサイトの勝ちかもしれない。
流線型で鋭い目、ホンダならではのイケメンなデザインで、シュッとしてて速そうです。

運転しやすさ

どちらもとても運転しやすかったです。
5ナンバーの分、インサイトのほうが若干全幅が小さい、それに加え全長・ホイールベースも少し短いので、小回りが利く感じを受けました。

パワーに関しては、プリウスの宣伝文句にある2400cc並のパワーというのは、エコモードの運転ではそこまで感じられませんでした。
プリウスは、エコモード、通常モード、パワーモードと運転モードを変更できるので、パワーモードで運転すればもっとトルクの効いた加速、力強い走りになるのかなぁ。
プリウスは1800CCで、インサイトは1300CCですから、走りの安定感としては、プリウスのほうが良かったような気がします。ホイールベースが長いのも影響しているのでしょうか。
排気量が違いますから、走り・エンジンに関しては真っ当に比較するのはちょっとインサイトに酷かもですね。

乗り心地

運転手ではなく同乗者としても両方を試乗しましたが、乗り心地はどちらもとても良かったです。
ホンダとトヨタの車の比較では、乗り心地の柔らかさ(硬さ)で、ホンダのほうが若干硬く感じることが多いです。サスペンションなどの設計のせいか?
でも、プリウスは割りと硬く感じるような気もしましたけど。

燃費

両者とも公式発表(10・15モード走行)では、30Km/Lオーバーの燃費とされていますが、試乗ではそこまでの燃費の良さは出ませんでした。
10・15モード走行と、私が運転して試乗したときの燃費を掲載。

・プリウス
35.5Km/L(G・Sタイプ、10・15モード走行)
24Km/L(試乗時)

・インサイト
30.0Km/L(G・Lタイプ、10・15モード走行)
21Km/L(試乗時)

プリウスは、EV走行ができるとあって、燃費の良さにもつながっているのでしょうね。
EV走行とは、エンジン効率が低い時は、エンジンを使わずに電気モーターだけで走るシステム。
まぁ、それでも両者とも普通乗用車の軽く2倍は走ります。

静音性

音は両者ともすごく静か。
加速するとき以外は、車内からはほとんど音が聞こえない。
加速してエンジンの回転数が上がると、エンジン音が聞こえますが、全体的に十分静かでした。
歩行者の方は、音で気付きにくいと思うので、そこは注意しないといけない。
どちらかと言われると、プリウスのほうがより静かなように感じました。

インテリア

気になったのは、プリウスのトランスミッション(ギヤシフト)部分のインテリア。
ギヤシフトの下に空間が空いているのですけど、これならいっそのことシフトを前方に集中したほうが、空間を使いやすい気がする。
toyota.jp プリウス | インテリア | ユーティリティ/居住性

あとプリウスは、シフトチェンジがちょっと独特で、またP(パーキングのシフト)がボタンになっていました。
シフトのインターフェースが従来の車から少し変わっているので、慣れるまではちょっと時間がかかるだろうけど、慣れたらとても使い勝手が良さそうです。

エアバッグ・安全性

プリウスは、なんと運転席・助手席エアバッグに加えて、全グレードでサイドエアバッグ・サイドカーテンエアバッグまで標準装備となっています。
これは、今回購入検討の際には、非常に大きなポイントとなったかもしれません。
オプションでつけると、10万円近くする装備なので。

トヨタ、サイド&カーテンエアバッグを全車標準装備へ | Response.

トヨタ自動車は、側面衝突時の衝撃を緩和するSRSサイドエアバッグ(フロント席)とSRSカーテンシールドエアバッグを乗用車系車種を対象に、近く発売する新型車以降、全車に標準装備すると発表した。

トヨタは全車種でサイドとカーテンのエアバッグを標準装備としているようです。
だから、価格を抑えられるのでしょうね。
一方、インサイトはすべてのグレードで、サイドエアバッグ・サイドカーテンエアバッグはオプションとなっています。
今の時代のユーザーの安全性志向を考えると、トヨタの戦略のほうが受けそうな気がする。

toyota.jp プリウス | 安全性能 | 衝突安全
Honda | クルマ | インサイト | メーカーオプション

標準装備

・スマートエントリー
プリウスは、運転席スマートエントリーが標準装備となっている一方、インサイトはオプション。
スマートエントリーは、車の鍵を携帯していれば(ポケットの中などに持っていれば)、車のドアノブに触れるだけで鍵の施錠・開錠ができるシステム。

・アルミホイール
プリウスは標準装備でアルミホイールとなっている。

・サイドエアバッグ、サイドカーテンエアバッグ
前述の通り、プリウスはこれらのエアバッグが標準装備。

プリウスは、従来オプションで別途購入が必要であった装備が、標準装備で付いてくるのが多い。
よって、とてもコストパフォーマンスが高く感じられます。
実際に、上記の標準装備だけでも、オプションでつけるとなると、合計で20万円以上になるんじゃなかろうか。

モニター

コックピットのフロント部分、従来の車でタコメーターの付いていた部分は、両者ともデジタルなモニター表示となっています。
速度、回転数、燃料計、燃費、走行距離、各種アラーム、シフト表示、エコ運転かどうかの表示などに加えて、エネルギー状態が表示される。
ハイブリッドカーは、ブレーキ時にバッテリーを充電するシステムとなっていますが、アクセルを踏んで加速時、ブレーキを踏んで減速時で、エネルギー使用・充電の流れが分かりやすく表示される。

最初、インサイトを試乗してすごいなぁ・・・と思ったのですけど、モニター表示の詳細さは圧倒的にプリウスのほうが優れています。
プリウスのモニターはちょっとそこまでは必要ないんじゃない・・・と思えるくらい、詳しい表示、多彩な表示モードが用意されていて、これを見た後だと、インサイトのモニターがちょっとしょぼく思えました。

居住性

・プリウス
全高が一番高くなるポジションが前モデルより後方側になったとのことで、後部座席の上部に開放感があります。
前部座席も圧迫感はない。

・インサイト
とにかく後部座席の高さが低すぎます。
後部座席は、乗り降りするときに注意しないと、頭をぶつけそうになります。
スタイリッシュなフォルムや空力・空気抵抗を優先させたのかもしれませんが、ここは個人的には大きなマイナスポイントでした。
ファミリーカー(3人以上など)での使用を考える場合は、後部座席の乗り降り心地は絶対に確かめておいたほうが良いと思います。

収納力

トランクルームの広さは、どちらもあんまり変わらない印象でした。
通常の使用、買い物とかであれば、十分な広さです。

プリウスの感想

サイドエアバッグ・サイドカーテンエアバッグ、運転席スマートエントリー、アルミホイールなど標準装備がとても充実しています。
多くの人に必要な、または付いてたら安全、便利だという装備を標準装備とすることで、オールインワンのパッケージ感があると思います。

ただし、プリウスの売り方でせこいなぁ、と感じた点もあるのですが・・・
205万円と打ち出しているのは、一番低いグレードであるLタイプなのですが、このLタイプは実質的に購入ができないような装備となっている。

Lタイプは、
・リアワイパーが付いていない。
・運転席シート上下アジャスターがついていない。(運転席の高さの上下調節ができない。)
・リヤセンターアームレスト(カップホルダー2個付)がない。
・HDDナビゲーションシステムが付けられない。
・ETCユニットが付けられない。

しかも、これらはオプションで付けることもできない。
運転席シート上下アジャスターが付かないのは、致命的だと思う。
運転手は、シートの上下の高さを調節して、ドライビングポジションを最適にしておかないと、視界やハンドル操作の面で、安全運転に支障をきたしてしまいます。

Lタイプは、205万円〜という価格を打ち出すため、いわばトヨタの販売戦略のためだけのグレードのようにも思えたので、ちょっとせこく感じました。
まぁ、205万円という価格に釣られてディーラーに出向く人は多いでしょうし、実際プリウスはものすごい売れ行きで、結果的にこの戦略が成功しているとも思えるわけですけど。
ですので、実質的な購入検討は、車両価格2,200,000円のSタイプのグレードからになると思います。
実際、Sタイプが一番の売れ筋グレードらしいです。

インサイトの感想

我々がインサイトで一番気にしたのは、後部座席の居住性です。
後部座席の乗降の際に、頭をぶつけそうになるのが、もっとも大きなマイナスポイント。
十分な居住性があれば、もっと悩んでいただろうと思います。

また、発売当初は、189万円〜からとあって大変インパクトのあったインサイトですが、プリウス登場後はやはり比較して見てしまいます。
インサイトは189万円〜からとあって、ぱっと見は安いですが、標準装備がプリウスほど充実していません。
すべてのグレードで、サイドエアバッグ・サイドカーテンエアバッグ、スマートエントリー、アルミホイールがオプション装備となっています。
プリウスはこれらが標準装備なので、この分だけでも価格差は20万円強は縮まることになり、そのほか排気量やEV走行、居住性などまで考慮すると、お得感でプリウスのほうが勝っているのは否めない。

オプションを好きなように選んで装備という自由度は、インサイトのほうが高いと思います。
また、スポーティさやデザインセンスは、とてもホンダらしい車だと思うので、クーペ的に使うのであればインサイトという選択も十分ありだと思います。
あと、若干インサイトのほうが低床になっているので、乗り降りが楽ということも聞きました。

まとめ

プリウス、インサイト両者ともかっこいいですし、燃費も良いし、とても素敵な車だと思います。
正直、プリウスのリリース直後は、そんなインサイトに対抗してホンダいじめせんでも良いやん、トヨタさん・・・と思っていたのですが、試乗したり調べてみて、この価格でこのクオリティは、さすがトヨタだなぁと考えを改めました。
トヨタ・プリウスには、ハイブリッドカー市場を牽引してきたメーカーの誇りを感じました。

プリウス205万円〜、インサイト189万円〜ではあるのですが、標準装備やEV走行、居住性、ハイブリッドカーの歴史などを考えたところ、プリウスのほうがコストパフォーマンスが高いと思います。
デザインもかっこよいですし、検討した結果、父親はプリウスを購入することとなりました。
ただ6ヶ月待ちらしく、すでに発注を申し込んだのですが、納車の予定が年末近くになるとのこと。

今後は、ハイブリッドカーや電気自動車などのエコカー、および軽自動車かしか売れなくなっていく予感がします。
正直、300万円台くらいの中途半端な高級車は、世の中の需要はどんどんなくなりそうだ。
超高級車は、お金持ち層の人たちが購入するでしょうけど。

プリウスの値引きについて

最後におまけとして、プリウスの値引きについて。
値引きがまったくない、との話もありますけど、これはディーラー次第です。
HDDナビやETCなどのオプションをつけたり、下取車の条件などで変わってくると思います。
実際、父親の購入では、当初の見積もりから約7万円ほど値引きして頂けました。

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