芸術家が羨ましい
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昨年の後半辺りから、少し感じてきた想いでしょうか。
認知度の程度はあれど、自分の絵画や曲、歌、造形物、著書物などの作品を生み出し、世の中に発表できる芸術家や作家の方が羨ましい・・・と。
何でかって言うと、明確な形として、自分が生きた証を、自分の死後にも残せるから。
死んでしまった後のことを心配するのは、無意味なことかもしれないけれども、私は、後世の人に自分が忘れ去られてしまうのは、何か少し寂しさを感じる。
私も含めて、人は寂しがり屋ですから、こういう思いを抱く方も多いんじゃないでしょうか。
だから、たとえば芸術家で絵や曲を残せていれば、それを見たり聞いたりした後世の人が、その人の生前の記憶なり、人生なりに思いを寄せるじゃないですか。
そう考えると、芸術家は羨ましいな・・・と。
作品というきっかけは、作り手の記憶を呼び起こしたり、新たな印象を持ってもらうのに、とても有効な手段となるはずです。
WEBに当てはめて、作品作りということを考える。
すると、一つは、皆に使ってもらえるようなウェブサービスを作り出す、ということを思いつきます。
ただ、CGM(Consumer Generated Media:ユーザーがコンテンツを作っていく)系のサービス、たとえば、mixiやyoutubeのような作品だと、もはや作者本人の作品という実感は持てない気がするわけで、作り手の個性や思いは、絵画や楽曲ほどには伝わってこないように思います。
その人の生きた証として、後世の人が作り手個人に思いを寄せるようなものを残したいと考えるのであれば、WEBサービスというのは、あまり実感がわかなさそうな気がするわけです。
オープンソースのモジュールを作ったりなんてのは、人々の記憶に残るような作品作りには、最適だと思いますけど、一般的な人には(私にも)けっこう敷居が高いです。
となると、出番はやっぱりブログではなかろうか・・・。
結論から言えば、作品作りをWEBに当てはめて考えた場合、「自分が生きた証」として残すには、ブログがもっとも適しているのではないか、という風に、私は考えるようになっています。
ウェブサービスよりも、作り手の個性や思いを前面に出しやすいし、後世の人が思い出すときにも、作り手個人を対象に記憶をよみがえらせるだろう、と確信するからです。
一生懸命、正直に、精魂込めて書き続けたブログには、いずれ人が集まり、少ないかもしれないけどファンも集うようになります。
これは、私自身、この7ヶ月の間で、コメントやメール、掲示板などからのフィードバックからも実感していることで、別に集客やマーケティングなどテクニカルなことは、ほとんど必要ないし関係ないと思います。
後世の人々に記憶を残したい、何かしら印象を持ってもらいたい、と考えるならば、長い期間続けなければならないのは必然で、多少なりとも、自分の元へ人が集ってくるようになる必要がある。
そのためには、難しく考えずに、個性的なものを長く続けるのが一番の近道。
芸術家や作家の方は、皆さんそうやって花開くわけですしね。
花開くのに長くかかる場合では、作り手が死んだ後にとか。
ブログを生きた証として残す・・・これは、私自身いいアイデアだと思うのですけど、問題が無いわけではありません。
一つは、自分が死んだ後の、ドメイン・サーバーの契約やブログ運用をどうするか?
できたら、自分が死んだ後にも、公の場への公開が続くほうが、私としては嬉しい。
家族・子孫に管理を頼めればそれが一番ですけど、やっぱり、書籍化が一番確かな手段かなぁ。
データを残すということだけ考えれば、HDDやCD、フラッシュメモリーに記録しておくだけでよいですけど、それだと作品が埋もれてしまい勿体無い。
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