バリアフリー設備投資もよいけれど・・・

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先日、車の運転中、交差点の信号待ちで止まったときの出来事。
左端の歩道を、視覚障害者と思しき女性が、点字ブロックを杖で突きながら歩いてこられました。
彼女の前方には、自転車1名、徒歩2名、計3名の高校生の少年グループが彼女に背を向ける格好で、点字ブロックの真上に立ち止まり、話に夢中になっている様子。
少年たちは話に夢中なせいか、背面から近づいてくるその視覚障害の女性にはまったく気付いていない。

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その女性は、杖を器用に用いて、少年たちが自分の前方にいることを事前に察知し、進行方向の右側へと迂回されました。
当然、点字ブロックからは進路が外れることになり、かなり慎重に歩みを進めていることが伺えたが・・・、ほどなく歩みをどちらに進めればよいか迷われてしまったようでした。
この時、彼女は少年たちの真横くらいに位置しており、ようやく少年たちも彼女に気付いた様子であったが、彼らは何のアクションも起こさない。

「手助けしてしてあげれば良いのに・・」と、若干少年たちにイライラしながら、一瞬車を降りて彼女を手助けしようか、とも考えました。
一方で、信号が青になったら困るな・・とも頭をよぎりました。

すると、数秒後、そこへ自転車の親切なおばちゃんが登場。
そのおばちゃんは、彼女に声をかけ、手を引いて点字ブロックへと進路を誘導して、交差点の状況を説明しているようでした。
「おばちゃん、ナイス!」って、心の中で叫びましたよ。
彼女のほうも、その自転車のおばちゃんに頭を下げお礼を言っているようでした。

正直言って、私自身も交差点で待っているときに、無意識のうちに点字ブロックの上に立っていたことが今までにあったと思う。
しかし、この光景を見て以来、人ごみでスペースがない場合でなければ、点字ブロックの上で交差点待ちや立ち話をするのは避けよう、と思うようになりました。

高校生の少年たちを少しフォローすると・・・、点字ブロックの上に自分たちがいることで、視覚障害の方が困るなんてことは考えもしなかったろうと思います。
彼女に気付いた後も、何をどうしてあげれば良いのか分からなかったのかもしれません。

思うに、これは教育や情報不足が原因ではないでしょうか。
私の場合、点字ブロックについては、学校で習ったような記憶もあるが、普段意識することがほとんどありませんでした。
公共広告で福祉教育のCM流したり、学校教育でももっと徹底するのも良いのではないだろうか。
実社会をよりハッピーにする知識や、生活を円滑に進めるための知恵といったものを、もっと学校教育に取り入れるべきだと、個人的には長い間思っています。

私の街の前知事はバリアフリーや社会福祉に力を注がれていました。
県立美術館のバリアフリー改修や、バス・電車など交通機関の低床化、多目的トイレ(バリアフリー・トイレ)が増えたりと、たしかにユニバーサルデザインは進んでいて、その点は評価できる功績でしょう。
だが、金をかけた設備投資は分かりやすくて県民受けも良いのかもしれないけど、すでにある資産を最大限に有効活用できるような教育・情報周知といった地味な政策も頑張んないと。
せっかく歩道には点字ブロックが張り巡らせてあるのに、それを必要とする人が使えないのでは、宝の持ち腐れになってしまう。

点字ブロックを外れて迷っている視覚障害者の方がいたら、点字ブロックまで誘導してあげる。
困っている様子の方が居て、何をすれば良いか分からなければ、「何かお困りですか?何かお手伝いできることはありますか?」と一言声をかけるだけで良いと思うわけです。
こういったことは、少し考えれば分かることだが、学校で習ったり体験できれば、もっと常識として身につきやすいだろう。

ユニバーサルデザインやバリアフリーは、皆で取り組むべき問題であり、いずれ我々若い世代も年をとり、そのお世話になる日が来る。
なにも障害者や高齢者の方だけを対象としたテーマではないわけで、皆の小さな協力があってこそ有効に機能するシステムだと思います。

参考:点字ブロック

点字ブロックの上には立たない、物を置かない、と肝に銘じました。

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