人を雇用する難しさ

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このページでは、起業後の難しい点5つというテーマについて考察しています。

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私は、2001年に個人事業を開業後、2004年に法人化をしたのですが、法人設立と同時に事業拡大を目指して、スタッフを3名雇用しました。

求人広告を情報誌に掲載して、採用試験や採用面接のマニュアルも自分で作成し、法人設立後1〜2ヶ月くらいの間は、採用という仕事にかなりの時間を割いていました。
そして、20名くらいの人に採用面接に来て頂け、その中から、スキルと人間性を兼ね備えた人を雇用することにしました。

私の人生の中で、初めて人を雇用するという経験です。
この経験からは、私は様々なことを学べました。

事業拡大ができるの記事にも書きましたが、人を雇用して上手く運営していくのは、とても難しいことです。
実際、私は人を雇用して組織を上手に運営していくことが、経営者に必要なスキルの中で、もっとも難しく、かつ大事なものであると感じています。

法人化後は、ずっとスタッフの方たちと一緒に働いていましたが、昨年(2007年)の半ば頃に一人残っていたスタッフの方が退職し、現在は一人企業に戻っています。
ちなみに、自分の夢を追いかけるための退職でしたので、引き止めたい気持ちもありましたが、仕方ありませんでした。
この方は本当に頑張ってくれ、心から感謝しています。

私が、人を雇用する上で、もっとも難しいと感じたのは、従業員の働くモチベーションを高く維持し続けるという点です。

私の会社でスタッフが働きだした当初は、スタッフにも私にも緊張感があり、皆モチベーションを高く維持して仕事に取り組み、上手く行っていました。
最初は皆、仕事を覚えたり必要なスキルを身につけようと、必死で頑張っていたのです。

しかし、なにせおそろしく小さな会社でオフィスも狭く、皆年齢が近く若かったですから、半年ぐらいで友人同士のような人間関係になりました。
だんだんと緊張感が薄れていき、なぁなぁな人間関係になってしまったのです。
こうなると、私がいくら「私語を慎むように」とか、「締め切りを守ってください」とか、口すっぱく言ってもなかなか、パフォーマンスは向上しなくなってしまいます。

会社を運営していく上で、友人のような人間関係になること自体は悪いことではありません。
ただ、売上や利益を目指す会社である以上、組織がサークル活動のようになって、緊張感がなくなるのは大いに問題です。
そうなってしまったのは、私自身の人の管理や組織作りが甘かったのが一番の原因でした。

また、事業主(起業家)とその従業員との間には、価値観のズレが必ず存在します。

例えば、事業主(起業家)は売上・利益を伸ばすためには、何時間働くのもいとわないと考える人も多いでしょうが、従業員は違います。
通常であれば、従業員は残業を嫌いますし、事業主(起業家)ほどは、会社の事業に対して情熱を持っているものでもありません。

また、事業主(起業家)が一般的にお金についての優先順位が高いのに対し、従業員の方は、それほどお金の優先順位が高くなかったりもします。
お金のことよりも、自分が好きな仕事に取り組めるかどうかであったり、仕事に感じるやりがいであったりなどのことのほうが大事だ、と考える人が多いように思います。

実際、私の会社で働いていたスタッフの中には、生産性など考えず、自分の好きなことだけ何時間も続けるという人もいたものです。
このあたりは、今思えば、スケジュール管理の仕方にも問題があったように思います。

事業主(起業家)が、自分の価値観や優先順位の元に、従業員・スタッフをコントロールしようとすると、おそらく上手くは行かないような気がします。
従業員・スタッフの立場に立った価値観や優先順位を考慮して、人のマネージメントを行う必要があると思うのです。

また人を雇用して会社を運営するのであれば、事業主(起業家)は従業員と、会社としての目指す方向や夢を共有する必要があることも実感できました。
そのために、事業主(起業家)は、従業員が共感できるような大きな夢を語らなければならない、と思います。

一生懸命働いて頂いた、私の会社のスタッフの方々には、本当に感謝しています。
今でも彼ら彼女らとは、友人としての付き合いがありますし、それぞれに仕事も頑張っておられます。
私もみんなに負けられません。

人を雇って事業を進めるのは、難しいものではありますが、また一人での事業とは違った楽しさがあるのも事実です。

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