映画では描写がなかった、911テロで不思議に思っていたこと

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2001年に起きた、アメリカ同時多発テロ事件についてまとめてある記事を読んだ。
かなり長い記事になっていますが、新聞、テレビで伝えられた内容よりも、とても詳しくまとめてありますのでおすすめです。

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2001年9月11日、ワールドトレードセンタービルの102分間 – A Successful Failure

2001年9月11日ワールドトレードセンタービルが崩壊した映像はテレビで繰り返し放送され、人々の記憶に深く刻まれている。この史上最悪のテロによりニューヨークでは2,749人が亡くなっている。

3000人近くの方が犠牲になったことは、私も記憶していますが、ずっと不思議に思っていたのは、犠牲者の数が多すぎるような気もするな、ということでした。
というのも、テレビでの中継を見ていた限り、ワールドトレードセンターに飛行機が衝突後、ビルが崩壊するまでに相当な時間が経過していたから。

実際には最初の飛行機が衝突してから崩壊するまで102分間にわたる猶予があり、最初の衝突時にビル内にいた1万4,000人以上の人の多くが自力で、あるいは、献身的な他の人の助けを借りて建物の崩壊以前に避難を終えることができた。

と、あります。
実際、当時のテレビ中継で、ビル内から脱出する人々の様子も映し出されていました。
飛行機が直接衝突した階層では、多くの人が即死状態であったかもしれませんが、他の階の人々であれば、非常階段を使って脱出する時間が十分にあったのじゃないだろうか、という疑問があったんです。

その謎が、少し解けました。
上記エントリーでは、以下の書籍をおすすめしてあります。

9・11生死を分けた102分 崩壊する超高層ビル内部からの驚くべき証言

早速、私もアマゾンで注文しようとしたところ、配送が3週間〜5週間後って・・・orz
そんなに待てないんで、とりあえず注文はやめて、明日本屋さんに探しに行くことにします。

以下のような事実を、上記エントリーで知りました。

飛行機衝突からビル崩壊まで、北タワーでは102分、南タワーでは57分の猶予があった。
ビル内には14000人以上の人がおり、犠牲者の約2700人のうち1500人以上は、飛行機の衝突後は生存していたのだが、建物から避難できずにビル崩壊の犠牲となり亡くなっている。

警察と消防で情報共有が出来ておらず、ビル崩壊の危険が迫っていることを、ビル内の19階付近で休憩していた消防隊員らは知ることが出来なかった。

北タワーは、非常階段がビルの中央に集中して位置する、建物の構造的欠陥があった。
これは、建築業界の政治圧力が関係して、本来ビルの相対する両側に設置するのが望ましい非常階段が、3つともビル中央に集中したそうです。
ジェット機が衝突した階よりも上層階にいた人々は、非常階段を寸断され、下の階へ非難できなかった。

南タワーでは、ジェット機衝突後も、非常階段が1つだけ無事に残ったが、多くの人は非常階段の存在を知らなかった。
避難訓練の不足が指摘されている。(日本企業は、避難訓練を徹底していたそうです。)

階段を上って屋上へと脱出しようとした上層階の人々は、屋上へ出るドアが施錠されており、脱出を阻まれたそうです。
施錠されたドアに阻まれた犠牲者の方々のことを考えると、胸が痛くなってきます。

ユナイテッド93やワールドトレードセンターといった、アメリカ同時テロ事件を題材とした映画を、以前見ましたが、ここまで真実の描写はしていない。
個人的には、よりノンフィクションに近いユナイテッド93のほうがおすすめですが、これは世界貿易センターに衝突する前に墜落したユナイテッド航空93便の話なので、貿易センタービルについてはここまでの詳細は描写されていませんでした。

参考:
アメリカ同時多発テロ事件 – Wikipedia
ユナイテッド93 – Wikipedia
ワールド・トレード・センター (映画) – Wikipedia

気になってしょうがないので、「9・11生死を分けた102分 崩壊する超高層ビル内部からの驚くべき証言」を、明日本屋さんに買いに行ってきます。
地方であるせいか、地元の本屋さんに意外に置いてあったりするんですよね、アマゾンで在庫切れてても。

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