相反する2つのことを追い求める

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美女なりーカンパニーじゃなかった、ビジョナリーカンパニーという本があります。
企業を過去の統計から比較して、エクセレントな企業に共通する項目を分析している書籍です。
企業の経営者になることを目指している方は、読んでおくと間違いなく役に立つ本でしょう。

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参考:
ビジョナリーカンパニー – [政治・経済用語集]All About
ビジョナリーカンパニー/株式会社サイバーエージェント

この本の中で、ビジョナリーカンパニーではエクセレントな企業は、そうでない企業に比べて”基本的理念”へのこだわりが尋常ではないということが述べられています。

そして、利益そのものを目的とはしないものの、短期的利益と長期的利益の両方を同時に手に入れようとする。
短期か長期かという二者択一の選択はせず、二兎を追うのがビジョナリーカンパニーの姿勢であるとされています。
「二兎を追うもの一兎も得ず」ではなくて、「二兎を追って二兎を得る」ことを実現しなければ、エクセレントな企業にはなれません。
短期的利益がなければ、運転資金や株価へ悪影響であるから短期利益は必要ですし、かつ、企業は長期にわたって繁栄していかなければならないということです。

この考え方は、個人の仕事や小規模の事業者にも当てはまります。
実は、仕事を効率よくこなすためには、相反する2つの事柄を求めなければなりません。

例えば、営業マンにおける短期的な成績と長期的な成績。
営業マンは、短期的な売上数字を残しつつ、お客様と長期にわたる関係を保つのが理想的です。
短期的な成績を求めるあまり、お客様をないがしろにしたり、押し売り営業だったりでは、お客様との長期の関係は継続しません。
かと言って、営業マンが短期的な成績を軽んじていると、自分の進退に関わってきます。

追い求めるべき相反する2つの事柄の例は、他にもあります。

たとえば、「量と質」。
量を求めると、質が低下しがちですが、それではいけません。
私がこのブログを書いていることを例に挙げると、記事数をたくさん書こうとするあまり、一つ一つの記事が読み応えのないものになってしまっては、読者離れにつながってしまいます。
質(記事のクオリティ)を保っていける範囲で、量(更新頻度)を求めなければなりません。

ほかには、「スピードと正確さ」、という相反する2つの事柄もありますね。
のろのろとであれば、誰でも正確にできます。
仕事においては、正確なだけでは駄目で、仕上げるまでのスピードも重視されます。
速く正確にできる人ほど、仕事ができる人ということです。

仕事においては、二者択一でなく、「二兎を追って二兎を得る」という姿勢が大切であることを、ビジョナリーカンパニーから学ぶことができました。

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