スタートを切るための十のステップ

ロバート・キヨサキ氏は、著書の金持ち父さん貧乏父さんの中で、お金持ちを目指す人のために、具体的な行動指針を記しています。

それが、「スタートを切るための十のステップ」です。
では、その１０のステップの要点を、紹介していきましょう。

１．強い目的意識を持つ – 精神の力

何かをやる目的は、「やりたい」気持ちと「やりたくない」気持ちが合わさったものです。
強い目的意識を持つことができなければ、なにもはじめられません。

当サイトで行っている、やりたいことリストとやりたくないことリストを書き出す作業は、目的意識を明確にして強く持つためでもあります。

２．毎日自分で道を選ぶ – 選択する力

自分の時間やお金をどう使うのか、何を学ぶのか、などの選択は、自分で決めることができます。
投資について学ぶのか、テレビを見てだらだら過ごすのか、といった選択は、自分で選んだ道であるということです。
お金持ちを目指すのであれば、まずは、自分のための教育に、時間とお金を投資するべきです。

３．友人を慎重に選ぶ – 協力の力

ロバート・キヨサキ氏は、お金持ちな人も貧乏な人にも、大好きな友人がいて、その両者から多くのことを学べると言っています。

お金持ちの友人からは、その持っている知識を学ぶことができ、貧乏な友人からは、「どうしたらいけないか」を学ぶことができると。
貧乏な友人は、大好きで仲良くするのはよいが、ことお金に関しては、まねをしてはいけないということです。

また、友達は情報を交換し合うためでもあり、投資に関する貴重な情報が友人から得られることも多いので、友人は慎重に選ぶべきであると。

４．新しいやり方を次々と仕入れる – 速習の力

人がどうなるのかは、学んだことによって決まります。
人は、学んだものになるのです。（参考：何を学ぶかは慎重に選ぶ）
変化のスピードの速い現代においては、次々と新しいことを学び続けなければなりません。

５．自分に対する支払をまずすませる – 自制の力

金持ちになりたければ、管理能力を高めることが不可欠です。

?キャッシュフローの管理
?人の管理
?自分の時間の管理

この３つの管理能力を高めなければ、お金持ちにはなれません。

収入が少ない時でも、まず自分への支払（自分の資産を買うための投資）を先にします。
そして、貯めたお金、資産は手を付けず、絶対に切り崩さないで死守する心構えが大事です。

６．ブローカーにたっぷり払う – 忠告の力

ロバート・キヨサキ氏は、その道の専門家にたっぷりと支払って、プロの忠告を得ます。
本当のプロであれば、忠告を聞いて投資を行えば、必ず儲けられると、ロバートキヨサキ氏は言っています。

問題は、投資家ではないただのアドバイザーが多く、その道のプロではない人が多いということです。
本当のプロかどうかを確かめるために、面接をして、その人がどのくらいの不動産・株式の資産を持っているか、税金を何パーセント払っているか、を聞くと良いと、ロバート・キヨサキ氏は述べられています。

７．もとはかならず取り戻す – ただでなにかを手に入れる力

投資を行うのであれば、ただでなにが手に入れられるか、ということに注目すべきです。
例えば、ロバート・キヨサキ氏は、以下のような投資を行います。

?株式に投資する。
?株価が上がるまで、一週間から一ヶ月待つ。
?株価が上がったら、最初に投資した金額に相当する株式を売却します。
?株価について、心配するのをやめます。
?元本は戻っているので、残った株式が下がっても、ふところは痛みません。

元本を回収した後に、ただで手に入る資産に注目すべき、と教えられています。

８．ぜいたく品は資産に買わせる – 焦点を絞ることの力

お金を自分のために働かせる方法を学び、消費したいという欲望を利用するのです。
そして、ぜいたく品はあとに回し、十分な資産ができた後、資産からの収入でぜいたく品を買うべきだと、述べられています。

９．ヒーローを持つ – 神話の力

ヒーローをまねるのは、とても効果的な学習方法です。
ヒーローを持つと刺激になりますし、物事が簡単に思える効果があります。
「彼らにできるのであれば、自分にもできるのではないか。」と、思えることが肝心です。

ですから、投資がやさしく見えるようにしてくれるようなヒーローを探すべきであると。
ロバート・キヨサキ氏は、ドナルド・トランプやウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスなどの財界人、投資家をヒーローとしているそうです。

１０．教えることで得る – 与えることの力

何かが足りないとか、何かが必要だと感じた時には、まず、それを人に与えるべきである、とロバート・キヨサキ氏は語っています。
すると、不思議なことに、あとになってあなたの欲しかったものが、２倍にも３倍にもなって返ってくる・・・と。

これは、私は大好きな教えです。

お金や微笑み、愛情、友情、などが欲しければ、まずそれを人に与えよ、という教えです。

以上が、ロバート・キヨサキ氏の語る、「スタートを切るための十のステップ」です。
どれも、説得力のある、常識的なものばかりであると感じます。

ただし、これらを徹底するには、「１．強い目的意識を持つ – 精神の力」が大前提です。