会社は簡単に辞めない
お金 | 仕事 | 勉強 | プライベート | 健康 | 心
プログラミング関連のコンテンツ
C言語/C++入門 | Ruby入門 | Python入門 | プログラミング全般
最近になってからですが、「起業しようと考えているので、会社を辞めようと思う。」という話を聞いたり、相談を受けたりすることが、たまにあります。
私が思うのは、今の会社は簡単に辞めないほうが良い、ということです。
会社を辞めていきなり起業という道は、収入が途絶える危険性がありますし、起業するには、会社を辞めないと不可能であるということもありません。
それに、会社に勤めるよりも、起業する道のほうが、はるかに険しいと思います。
参考:
起業したら収入の保証がなくなる
起業するかどうかは慎重に
事業を行う
それでも起業したければ、まずは、会社を辞めずに起業して、副業ではじめたほうが良いのではないかと、私は考えています。
週末や平日の夜に、副業で事業を行い、軌道に乗ったら本格的に起業する、そういう道もあるということです。
昼間の本業をこなしながら、空いた時間で自分の事業を行うという、起業のスタイルです。
こうすれば、起業に失敗して、急に収入が途絶えたり、貯金が枯渇したりすることがありません。
以前、以下のような相談を受けたことがあります。
その方は、会社を辞めて、友人と共同経営で起業された経験のある方でした。
健康食品の製造と販売を行う事業で、借金だけが残ったと話されました。
なんでも、国民生活金融公庫で800万円を借り入れて、店舗(兼倉庫)を賃借し、製造設備を整え、さらにスタッフを5名雇って、いきなり会社を辞めて起業したそうです。
そして、1年も経たないうちに、資金ショートして、にっちもさっちも行かなくなった・・・と。
共同経営の友人とも、その事業が原因で、縁が切れたそうです。
相談に来られた時点では、すでにその事業を廃止されて半年ほど経っており、別のお勤め先に勤めておられました。
そして、インターネットビジネスで、もう一度起業したいということで、私に話を聞きに来られたのです。
「何で前の事業で、いきなりスタッフを5名も雇ったのですか?」と私が聞くと・・・
彼は、「経営がしたいので、製造や販売などの実務はスタッフに任せたかった」、とおっしゃっていました。
私は、経営コンサルタントではありませんので、的確なアドバイスはできなかったのですが・・・
私が思うに、そんな心構えでは、まず起業は成功しません。
その方の健康食品事業での起業の仕方を聞いて、正直言って半ばあきれました。
あまりにも無計画で、無謀すぎる起業のやり方であったからです。
起業するのであれば、初期段階の資金リスクだけは、絶対に抑えるべきだと思います。
それは、最初は、自分一人の力で全てをやるということを意味します。
制作・製造、仕入れ、営業、接客、販売、電話応対、経理、事務など、事業に必要な全ての業務を、一人でこなす覚悟がなければ、資金リスクが大きくならざるを得ません。
人の雇用が、必要不可欠になるからです。
結局私は、その方に、「インターネットビジネスも大変ですよ。スキルが要りますし、変化も速いですので、相当勉強しなければなかなか成功は難しいと思います。」とアドバイスしました。
会社を辞めずとも、起業する方法は色々とあります。
とにかく、資金リスクを抑えるためには、まずはリスクの低いビジネス、言い換えるとお金のかからないビジネスを、副業でスタートさせることをお薦めします。
そして、副業が軌道に乗ったら、本格的に起業するために、会社を辞めるという選択肢を取る、という方法もあるということです。
私の友人には、このような方法で起業して、事業を行っている方が、たくさんいらっしゃいます。
- - 関連記事 -
- ラーメン屋・一蘭の経営手法
- スルー力を鍛える、続けてれば鈍感になります
- 労働保険(雇用保険・労災保険)の申告と年度更新
- パソコンや書籍などを経費計上
- 節税対策のまとめ
- 自分が一番のユーザーになる商品・サービスを生み出す
- 時間とお金はトレードオフ
- 人件費の見えにくいコスト
- ロングテールからファンをつかむ生計
- 手に職をつける
- フリーランスが特に注意するべき3点
- 起業・独立するなら自己管理徹底が必須
- Only the Paranoid Surviveと楽観主義
- 今の時代に生まれたことに感謝
- 会社名義で賃貸不動産を借り、社宅扱いにする節税方法
- 若く早く大金持ちになりたいならば・・・
- 起業家に大切なこと
- 無料の税務・労務相談を活用
- 確定申告は日々の記帳で楽になる
- 事業形態の選び方