子どもの道徳心を偏差値化って・・・

スポンサーリンク
スポンサーリンク
ライフスタイル関連のコンテンツ
お金 | 仕事 | 勉強 | プライベート | 健康 |
プログラミング関連のコンテンツ
C言語/C++入門 | Ruby入門 | Python入門 | プログラミング全般

以下の記事を読んで、ものすごく不快な気分になりました。

asahi.com:子どもの道徳心を偏差値化 各地の小中学校でテスト – 社会

子どもの道徳心を検査し、偏差値や5段階評価を示す業者テストが全国の小中学校で実施されている。テスト結果を受けて教師に渡される各児童・生徒の個人診断票には「重点指導項目」として「愛国心」「郷土愛」などが記される。

テスト結果の評価コメントには、重点的な指導が必要な項目として、順に「愛国心」「勤勉努力」「自立節度」「郷土愛」などが挙げられていたという。母親は「子どもの心を数字で表すことはできないはず」と不信感をあらわにした。

愛国心や郷土愛なんてのは、思想・信条にかかわる部分ですから、これを偏差値や5段階評価で示すというのは、どうにも私の感覚では受け入れられません。思想・信条の自由は、日本国の憲法に定められています。こういった業者テスト・評価を行うような学校には、将来私に子どもができたら、絶対に通わせたくないです。

スポンサーリンク

たとえば、思想・信条に関する質問は、企業の採用面接でもNGであるし、万が一聞かれたとしても応募者は答える必要はありません。支持政党や宗教、購読新聞などに関する質問は、採用面接では聞いてはいけない項目なので、もしそれらの質問があった場合、企業の人事担当の意識が浅いか、会社単位で選挙時の組織票に協力させられるなどの可能性があるかもしれません。実際、組織票に協力させられるという話は、私の地元の地場企業ではよく聞きます。

小中学生であるからといっても、思想・信条の自由を侵害するようなことがあっていいわけはない。小中学生は、まだ成長の途中であるし、その時点で道徳心に関する評価・テストが行われれば、その子の将来の人格にきっと影響を与えるはずです。善悪の判断や法律を守るといった指導ならばまだ分かりますが、日本や郷土を愛するかどうかなんてのは、まさに個人の思想の自由でしょう。

私は、小中学校・高校の教育制度は十分ではないとは思いますが、それは実社会に出る準備の学習のための部分の不足のこと。世の中にはどんな仕事・職種、働き方があって、どんな生き方があるか、そういうことを教える教育はもっと取り入れられるべきだと思います。

しかし、人の人格の根幹部分。たとえば、善悪の判断や、人を傷つけてはいけない、万引きをしてはいけない、挨拶を心がける、法律を守る、など社会生活を送る上での最低限必要となる道徳心やしつけといった部分は、基本は家庭の中で行うべきだと思います。こういった面の子どもの教育は、親の責任がもっとも大きいものであると思うし、それを学校に任せようとするのには違和感を感じる。小学校に入る以前の段階で、これらの道徳心やしつけは既に必要となるものですからね。

なにか、規制緩和が行き過ぎたせいか、ここ最近になって日本はまた規制強化の方向にシフトしているような気がする。この流れは、個人的にはあまり好きでないです。

スポンサーリンク
 
スポンサーリンク