技術を学ぶタイミングを計る
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私が好きな本に、ハッカーと画家という、ポール・グレアム氏(プログラマーでYahoo!Storeを立ち上げた人)が書いた本があります。(ハッカーと画家:訳者サイト)
内容的には、プログラミングに関する深い知識の部分もあるので、100%は理解できませんが、学べる点は多いです。
Lispというプログラミング言語に関する記述が多く、その部分は私はLispが全く分からないので、ほぼ理解できません。(将来は理解できるようになりたいですが。)
ただし、プロジェクトマネージメントやスケジュール管理、ビジネスのやり方とか、超一流のプログラマーの鋭い考察だけあって、プログラマーでない方が読んでも非常に有益な本だと思います。
この本の中で著者が、「その当時流行っていた新しいプログラミング言語の学ぶタイミングを遅らせたおかげで、学ぶことそのものを避けることができた」、という記述が出てきます。
その後、その流行っていたプログラミング言語は、廃れていき、現在では技術そのものが使われなくなったそうです。
結果、学ばなくて良かったと。
情報通信・コンピュータ業界は、本当に技術の進歩が速い。
それらの業界でなくても、バイオや医療業界など技術進歩が速い業界は、他にもたくさんあるでしょう。
専門職や技術職で仕事をする場合、何を学ぶか(あるいは学ばないか)という選択を判断することも、将来を大きく左右することがあると思います。
技術の進歩が速い業界の場合、技術が陳腐化したり廃れたりするのも、驚くようなスピードで起こることがあります。
将来、陳腐化したり廃れたりする恐れのある、特に新しい技術の場合は、できれば学ぶのを避けたいところです。
技術職の場合、現存のものを学んでいくだけでも精一杯ですし、将来仕事に活かせなくなる恐れのある技術を習得するのは、時間が無駄になるという意味でもリスキーです。
そのためには、学ぶタイミングを遅らせるという必要があるわけですが、これはどうすれば見極められるのでしょうか。
ハッカーと画家には、明確な答えは掲載されていませんでしたが、著書の姿勢や考え方から察するに、私が考えるには・・・
1.昔からある長い実績を持つ現存の技術に精通すること。
2.同じことを実現するための複数の技術を知っておくこと。
の2点が大切だと思いました。
そうすれば、長いこと使われてきた現存の技術と新しい技術を比較して、長所・短所を見比べることができます。
また、Aを実現するためにはXの技術が良い、しかしBを実現するためにはXでもできるが、Yの技術のほうが適している、などの判断を下すことができます。
それまで実現できなかったことを実現できる新技術であれば、問答無用に価値が高く、学ぶべきものだと思います。
しかし、そうでない新しい技術を取り入れる際には、論理的には、上記の2点をもとに学ぶかどうかを判断すれば良いだろうと思います。
現存の技術に精通するだけでも、とても大変なことではありますけどね。
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