写経のすすめ

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先日、HTMLやプログラムを、どうやって覚えたらよいか?という相談を受けました。
その方は、無料ブログで記事は書けるけど、HTML編集やプログラミングについては、全く分からない入門者の状態であると。
でも、これからWEBのことを勉強していきたいと言っておられ、少しアドバイスしてみました。

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ある程度の知識がある状態であれば、何か作りたいものなり目的を決めて、作りながら勉強していき、必要時に必要な知識を調達という勉強法が効果的かもしれませんね。
参考:知識の幅を広めるのも大事だと思う

でも、本当の初心者である場合、何か作りたいものや目的を決めましょうと言っても、それはちょっと無理な話でしょう。
例えば、HTMLでのbody, br, table, div, h1 など基本的なタグを知らなければ、それで何が作れるのかといった話は、多分検討つかないんじゃないか、と思うんです。

そこで、私がおすすめしてみたのが、写経という方法。
写経とは、本来は仏教の経典を書き写す作業のことですが、ウェブ業界ではソースを書き写す作業にも使ったりします。

HTMLを勉強する場合、まずは、入門書を自分で好きに選んで1冊入手する。
このとき選ぶのは、あまり厚すぎず(200ページ以内程度)、文字が多すぎず小さすぎず、途中でほっぽり出さなくてすむような本のほうが良いと思います。
難しい本は後回し、まずは勉強を途中で投げ出すことを回避しなきゃいけませんから。
できれば、少しずつ形にして少しずつ動作確認ができ、最終的に何か意図を持ったページが完成する、という流れになっている本だと楽しいと思います。

そして、その入門書を読みながら、HTMLソースやプログラムソースを本の通りに、書き写していく。
本の写経というわけ。
書き写したソースは、ウェブブラウザですぐに実行して、どんな風に動くか、表示されるのかを確認してみます。

けっこう、感動しますよ。初めて自分の作ったページが、意図通りにページが表示されたり、動いたりした瞬間は。
で、勉強を飽きずに楽しく続けていくためには、このちょっとした感動体験というのが、凄く大事だと思います。

もし、本を買うのがもったいなければ、ウェブサイトを教材にするのがおすすめです。
ちなみに、私が初めてHTMLを勉強したのは以下のサイトです。

ホームページ超初心者道場
ホームページ入門

特に、ホームページ超初心者道場さんのサイトは、プリントアウトしてすべて写経してHTMLの基礎を覚えるのに、すごく役に立ちました。
ホームページ作りの基礎を教えてくれたという意味では、一番感謝してるサイトさんです。

HTML勉強がテーマではありませんが、写経の効能について、404 Blog Not Foundさんでも書かれていました。

404 Blog Not Found:ググるよりググられることを目指せ

人の言葉を自分の言葉にしたかったら、(cmd|ctrl)-C + (cmd|ctrl)-V よりも、自分で打ち直した方がいい。いわゆる写経って奴だ。コピペはあまりに簡単なので、コピペした本人すら忘れてしまう。覚えたかったら、ある程度筋肉を使うやり方のほうがいい。

うん、「物真似 + 手を動かす = 自分の実になる」の法則は、当たっていると思います。
物真似 して物真似 して、やっとオリジナルが出せると思うので、物真似を躊躇する必要はないと思うんですよ。(もちろん、著作権侵害とかはNGですけど。)

HTMLやプログラミング、文章が上手くなりたい・・・などのための勉強で、方法が分からない場合、とりあえず写経からはじめてみると良いかもしれません。
何もせずにじっとしているより、手を動かし頭をひねり・・・ってしてるほうが、次のステップも見つかりやすいかなぁ、と感じます。

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