記憶術 – 効率良い記憶法
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人の脳は、情報を忘れやすくできています。
人は情報を記憶しても、6日後には、約80%の情報を忘れてしまう、と言われています。
脳の働きから、記憶のメカニズムにちょっと触れてみます。
人間の頭に入ってくる情報は、まず大脳皮質の側頭葉という部分から、海馬という部分に送られます。
その後、その情報は、短期記憶として、海馬に一時的に保存されます。
海馬は、情報を一時的に記憶を保存、管理し、その情報を長期記憶にするか一時記憶にするかの仕分け作業を行う部分です。
海馬に同じ情報が送られ続けると、脳が重要な情報であると認知して、その情報を再び側頭葉へと送り、長期記憶として固定させます。
逆に、繰り返し送られてこない情報は、重要でない情報であると認知して、破棄されます。
情報の記憶を、長く定着させたいと思うならば、同じ情報を、海馬に繰り返し送り続ける必要があるということです。
また、立て続けに同じ情報を送り続けるよりも、ある程度の間隔をあけ、脳がその情報を忘れかけた頃に、再度その情報を脳に送ったほうが、記憶の定着が良くなることが証明されています。
簡単にまとめると、記憶を定着するために効率の良い勉強方法は、定期的に繰り返して、同じ内容の勉強を行っていくということです。
脳が情報を忘れかけた頃に、もう一度同じ内容の勉強を行うということです。
こうすることで、記憶が長期記憶として、だんだん固定されていきます。
また、海馬の一時記憶の期間は、最長で一ヶ月程度であるとも言われています。
ですから、最長でも一ヶ月以内には、勉強した内容を復習したほうが良いということです。
約80%の情報を忘れてしまう一週間後に、同じ内容を復習し、1回目の復習をした2週間後に2回目の復習を行うと、記憶の定着が良くなります。
まとめます。
1.なにかの勉強をする。
2.一週間後に、1回目の復習。
3.2の二週間後に、2回目の復習。(これは1から三週間後であり、一時記憶の最長期間である1ヶ月以内でもある)
4.3の一ヶ月以内に、3回目の復習。(これは、3から一時記憶の最長期間である1ヶ月以内である)
これは、「1日30分を続けなさい!人生勝利の勉強法55」(古市幸雄・著)で、紹介されていた勉強法でもあります。
また、記憶を定着させるためには、睡眠もとても大事です。
長期記憶のメカニズムでは、情報が、側頭葉⇒海馬⇒側頭葉、と再び側頭葉に情報が、海馬から送り返されなければなりません。
この海馬と大脳皮質の側頭葉との間のやりとりが、睡眠中に行われています。
したがって、一時的に入ってきた情報を、長期記憶として保存させるためには、睡眠が必要なのです。
十分な睡眠が取れていないと、長期記憶のメカニズムの働きが、不足するということになります。
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