起業の条件11個
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私は、最初は副業としての起業ではありましたが、よりリスクを低く抑えるために、色々な起業の条件を考えました。
2000年ごろに、インターネットという舞台で自分の事業(商売)を行おうと決めたのには、インターネットビジネスが、自分で決めたいくつかの条件をもっとも満たしていると考えてのことです。
そして、HP制作やウェブ広告・プログラム開発の事業をメインに、私は2001年に税務署に開業届けを出しています。
開業当時の初期は副業でスタートしましたので、この起業の条件は、副業の条件とかぶっているものも多いです。
では、私が考えている、起業の条件を以下に列挙します。
資金、人、モノ、事業内容に分類し、それぞれの条件を考えてみたいと思います。
[ 資金 ]
起業する開業時に資金が多く必要であるものは、あまり好ましくないと考えました。
開業資金を回収するのに時間がかかりますし、資金計画も厳しくなってしまいます。
借金をして開業するなどの方法は、絶対に避けたほうが良いと、私は考えています。
起業して、事業を行う上では、経費が少ないことも条件の一つでした。
経費は、固定費と変動費に分類できます。
固定費とは、経費のうち、ほぼ毎月決まって支払う必要のあるものを指します。
変動費とは、売上の増減に関連して、増減する経費のことです。
固定費・変動費の費用が大きいと、利益を出すのに、それだけ大きな売上が必要になります。
起業の際には、万が一失敗した場合でも、最悪ゼロになることで留められるように、事業を行おうと、私は考えました。
無理な借入を起こしたりせず、無理な資金計画や経費がかかりすぎる業態などを避けて、起業するということです。
たとえ、事業(副業)を中止したとしても、負債(借金)が残ることだけは、絶対に避けたかったのです。
[ 人 ]
私は、人のリスクを抑えるために、一人でも経営可能である事業にする必要があると、起業時に考えました。
まわりに力になる人もいませんでしたから、必然的に、一人で起業しなければならなかったという理由もあります。
ウェブ関連であれば、一人で起業がしやすいのも事実です。
また、一人で事業を行うことで、事業に必要な基礎知識が身に付くというメリットもあります。
会計・経理や帳簿の付け方、申告の仕方、税務・労務、保険・共済、営業・集客・マーケティングなど、事業に必要な知識が身に付きます。
5.事業拡大ができる
これは、本格的に起業独立して、事業が軌道に乗った後のことを考慮してのことです。
事業が上手くいけば、事業規模を大きくして、人手を増やし拡大していくことも、視野に入れていました。
事業が軌道に乗っていけば、雑用や事務、簡単な業務などは、人手に任せたほうが効率が良くなる時期が訪れるであろうからです。
実際、起業後、2004年に法人化したのですが、スタッフ3名となっていた時期があります。
[ モノ ]
在庫を抱える商売は、仕入れまたは商品の開発が必要であり、仕入れ費や開発コストがかかることになり、経費が増えます。
また、売れ残った在庫は負債となってしまい、在庫管理のために保管費や人件費など、余計な費用がかかってしまう恐れもあります。
さらに、在庫を抱える事業は、在庫を抱えない事業に比べて、経理・会計などの事務もわずらわしくなります。
間接的にコストを高めるということです。
以上のようなことから、在庫を抱えなくて済む商売をやろうと、私は考えました。
開業時、および事業を進めていく上で、設備投資が少なくてすむ、ということも、私が考えた条件の一つです。
設備投資にお金がかかりすぎると、それを回収するだけでも、相当な時間がかかってしまうだろうと考えたからです。
起業の際には、特にスモールビジネスの場合、大きな事務所や倉庫、機械などに設備投資せずにすむ事業を、選ぶべきだと思います。
[ 事業内容 ]
いくら事業内容が素晴らしいもので、利益が出せそうなものであっても、その事業の仕事が好きでなければ、長続きしません。
「好きこそものの上手なれ」と言いますし、好きであるからこそ、人は得意となることもできます。
本格的な起業を考えるのであれば、心から情熱を注げ、人生を通して、生涯にわたって取り組めると、確信の持てる事業を、選択しなければいけないと、私は考えています。
利益が出そうな事業であっても、全くスキルが身に付かない事業も、私は起業時に選択候補から外しました。
長期的な視野で考えると、スキルが身に付くということも、大切な自分の武器・資産となります。
10年後、人生をサバイバルするためのスキルが身に付くかどうか、という点も、起業する際には考慮したほうが良いと思います。
10.成長が見込める事業である
成長している産業分野のほうが、基本的には利益を上げやすいと思います。
私が、インターネットを舞台に選んだのには、この条件もあったからです。
市場規模が縮小しているような産業の中で、事業を行い利益を出すのは、とても工夫が必要になるはずです。
さらに、売上・利益を、理論上は青天井に伸ばせるような事業を選んだほうが良いと思います。
11.年齢の若さを強みにできる
これは、私がウェブ制作屋として、2001年に開業したとき(当時25歳)に考えたものです。
年齢が若いと、決定的な弱点として、経験が足りないということが挙げられます。
年を取って経験を積んだ人と同じフィールドで勝負しても、経験の差で、負けてしまう可能性が高いのです。
例えば、私が選んだITのジャンルであれば、年齢が若い人に圧倒的に強みがあります。
年齢が若ければ、それを強みにできるようなジャンルの事業を選んだほうが、良いと思います。
以上のような、自分で決めた条件を満たすものとして、インターネットビジネスは最適でした。
なにせ、ホームページの制作なんて、パソコン1台とWEB制作ソフトがあればできますからね。
インターネットビジネスであれば、設備投資などにかかる資金は、とても少なくてすみます。
反面、技術力は必要です。
ウェブサイトを作ったり、プログラムを書いたりするには、勉強が必要です。
ただし、当時の私は、知識や技術に関しては仕事しながら勉強すれば良いことだ、と割と楽観的に考えていました。
どの道、どんな事業・商売をするにせよ、勉強は絶対に必要なのですから。
私の場合、学生時代や趣味でホームページを作っていたという経験があったのと、なによりインターネットが大好きなのです。
以上、私なりに考察した起業の条件です。
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